finger

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Langue: ja

Version: 97523 (fedora - 25/11/07)

Section: 1 (Commandes utilisateur)


BSD mandoc
Linux NetKit (0.17)

名前

finger - ユーザー情報を調査するプログラム

書式

finger [-lmsp ] [user ... ] [user@host ... ]

説明

finger は、システムのユーザーについての情報を表示する。

オプションは以下の通りである。

-s
finger は、ユーザーのログイン名・本名・端末の名前と書き込み属性 (書き込みが許可されていない場合、端末名の後に ``*'' が付く)・ アイドル時間・ログイン時刻・ オフィスの場所・オフィスの電話番号を表示する。

ログイン時刻は、月・日・時・分、の順に表示される。 ただし、ログインしてから 6 ヶ月以上経過している場合には、 時・分ではなく年が表示される。

不明なデバイス・アイドルしていない場合のアイドル時間・ログイン時刻は、 1 個のアスタリスクとして表示される。

-l
-s のオプションで得られる情報に加えて、ユーザーのホームディレクトリ・ 電話番号・ログインシェル・メールの着信状況・ ユーザーのホームディレクトリにある ``.plan '' ``.project '' ``.pgpkey '' ``.forward '' ファイルの内容、といった全ての情報を複数行にわたる形式で表示する。

11 桁の電話番号は ``+N-NNN-NNN-NNNN'' と表示される。 10 桁および 7 桁の電話番号は、11 桁のときの一部を取り出した形式で表示される。 また、5 桁の電話番号は ``xN-NNNN'' と表示され、 4 桁の電話番号は ``xNNNN'' と表示される。

端末への書き込みが許可されていない場合、 端末名が表示されている行に ``(messages off)'' と表示される。 -l オプションの場合、一人のユーザーに対して一つのエントリが表示される。 つまり、一人のユーザーが複数の端末でログインしている場合、 端末の数だけ端末情報が繰り返して表示される。

メールがない場合、メールの着信状況は ``No Mail.'' と表示される。 新しいメールが届いたあとにユーザーがメールボックスを参照した場合は、 ``Mail last read DDD MMM ## HH:MM YYYY (TZ)'' と表示される。 新しいメールがある場合は、 ``New mail received ...'', `` Unread since ...'' と表示される。

-p
finger の -l オプションで ``.plan '' ``.project '' ``.pgpkey '' ファイルの内容を表示させないようにする。
-m
ユーザー名 user のマッチをさせない。 通常、 user はログイン名とマッチされる。 しかし、 -m オプションが指定されない限り、ユーザーの本名ともマッチされる。 finger が行う名前のマッチでは、大文字と小文字は区別されない。

オプションが指定されていない場合に、引き数が与えられていると、 finger はデフォルトで -l 形式の出力をする。 また、引き数が与えられていないと、 デフォルトで -s 形式の出力をする。 情報が入手できないフィールドは、 どちらの形式においても表示されない点に注意すること。

引き数が与えられていない場合、 finger は現在システムにログインしている各ユーザーの情報を表示する。

finger はリモートマシン上のユーザーを調べる場合にも利用できる。 そのときには、 user を ``user@host '' または ``@host '' という形式で指定する。 前者の場合、デフォルトの表示は -l 形式である。 後者の場合、デフォルトの表示は -s 形式である。 -l オプションは、リモートマシンに渡される唯一のオプションである。

標準出力がソケットの場合、 finger は全てのラインフィード (^J) の前にキャリッジリターン (^M) を送る。 これは、 fingerd(8) によって起動されたときに、 リモートの finger からの問い合わせを処理するためである。

ファイル

~/.nofinger
このファイルがユーザーのホームディレクトリにあると、 ローカルホスト外からの finger の問い合わせに対して、 そのユーザーがいないものとして必ず拒否する。 これを有効にするためには、 fingerd(8) によって起動された finger プログラムが .nofinger ファイルを読めなければならない。 一般的に言うと、このファイルのあるホームディレクトリに 他のユーザーの実行ビットセット (o+x) がなければいけないということである。 chmod(1) を参照すること。 この機能をプライバシーのために使いたい場合は、 信頼する前に万一に備えて、 ``finger @localhost'' でテストをすること。
~/.plan
~/.project
~/.pgp
これらのファイルは、詳細な形式での問い合わせの一部として表示される。 .project ファイルは 1 行に制限されるが、 .plan ファイルは全て表示される。

関連項目

chfn(1), passwd(1), w(1), who(1)

履歴

finger コマンドは BSD 3.0 で登場した。