getrusage

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Version: 2004-11-16 (fedora - 25/11/07)

Section: 2 (Appels système)

名前

getrusage - 資源の使用量を取得する

書式

#include <sys/time.h>
#include <sys/resource.h>

int getrusage(int who, struct rusage *usage);

説明

getrusage() は現在の資源 (resource) の使用量 (usage) を返す。 who には RUSAGE_SELFRUSAGE_CHILDREN のどちらかを指定する。 前者は呼び出したプロセスのリソース使用量を要求し、 後者は呼び出したプロセスの子供のうち 終了して待ち状態にあるプロセスの使用量を要求する。

 struct rusage {
     struct timeval ru_utime; /* 使用されたユーザー時間 */
     struct timeval ru_stime; /* 使用されたシステム時間 */
     long   ru_maxrss;        /* RAM 上に存在する仮想ページのサイズ
                                (resident set size) の最大値 */
     long   ru_ixrss;         /* 共有メモリの合計サイズ */
     long   ru_idrss;         /* 非共有データの合計サイズ */
     long   ru_isrss;         /* 非共有スタックの合計サイズ */
     long   ru_minflt;        /* 利用されたページ */
     long   ru_majflt;        /* ページフォールト */
     long   ru_nswap;         /* スワップ */
     long   ru_inblock;       /* ブロック入力操作 */
     long   ru_oublock;       /* ブロック出力操作 */
     long   ru_msgsnd;        /* 送信されたメッセージ */
     long   ru_msgrcv;        /* 受信されたメッセージ */
     long   ru_nsignals;      /* 受信されたシグナル */
     long   ru_nvcsw;         /* 意図したコンテキスト切り替え */
     long   ru_nivcsw;        /* 意図しないコンテキスト切り替え */
 };
 

返り値

成功した場合は 0 が返される。エラーの場合は -1 が返され、 errno に適切な値が設定される。

エラー

EFAULT
usage がアクセス可能なアドレス空間の外を指している。
EINVAL
who が無効である。

準拠

SVr4, 4.3BSD. POSIX.1-2001 は getrusage() を規定しているが、規定しているフィールドは ru_utimeru_stime だけである。

注意

今日では <sys/time.h> をインクルードする必要はないが、 インクルードしておけば移植性が増す。 (実際 struct timeval<sys/time.h> で定義されている。)

2.6.9 より前のバージョンの Linux カーネルでは、 SIGCHLD の処理が SIG_IGN に設定されていると、 子プロセスのリソース使用量が RUSAGE_CHILDREN で返される値に自動的に含められる。 しかし POSIX.1-2001 では、これを明確に禁止している。 この準拠していなかった点は、Linux 2.6.9 以降で改正された。

上記の構造体は 4.3BSD Reno のものを採用した。 Linux では全てのフィールドが意味を持つというわけではない。 Linux 2.4 では、フィールド ru_utime, ru_stime, ru_minflt, ru_majflt のみがメンテナンスされている。 Linux 2.6 以降では ru_nvcsw, ru_nivcsw もメンテナンスされている。

関連項目

getrlimit(2), times(2), wait(2), wait4(2)