listen

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Langue: ja

Version: 1993-07-23 (fedora - 25/11/07)

Autres sections - même nom

Section: 2 (Appels système)

名前

listen - ソケット(socket)上の接続を待つ

書式

 #include <sys/types.h>          /* 「注意」参照 */
 
#include <sys/socket.h> int listen(int sockfd, int backlog);

説明

接続を受け付けるために、ソケットは最初に socket(2) で生成される。 入ってくる接続のためのキューの最大長は listen() によって指定されたあと、接続が accept(2) によって受け付けられる。 listen() コールは SOCK_STREAM 型または SOCK_SEQPACKET 型のソケットのみに適用できる。

backlog 引き数は、保留中の接続のキューが拡張することのできる最大長を指定する。 キューがいっぱいの状態で接続要求が到着すると、クライアントは ECONNREFUSED というエラーを受け取る。下位層のプロトコルが再送信をサポート していれば、要求は無視され、リトライが成功するかもしれない。

返り値

成功時には0を返す。エラー時には -1を返し、 errno を適切に設定する。

エラー

EADDRINUSE
別のソケットが既に同じポートを listen している。
EBADF
引き数 sockfd は有効なディスクリプターではない。
ENOTSOCK
引き数 sockfd はソケットではない。
EOPNOTSUPP
ソケットは listen() がサポートしている型ではない。

準拠

4.4BSD, POSIX.1-2001. listen() 関数は 4.2BSDで初めて実装された。

注意

POSIX.1-2001 では <sys/types.h> のインクルードは必須とされておらず、 Linux ではこのヘッダファイルは必要ではない。 しかし、歴史的には、いくつかの実装 (BSD 系) でこのヘッダファイルが 必要であり、移植性が必要なアプリケーションではこのファイルを インクルードするのが賢明であろう。

TCP ソケットでの backlog 引き数の振る舞いは Linux 2.2 で変更された。 現在ではこの引き数は、 受け付けられるのを待っている、 完全に 確立されたソケットのキューの長さを指定する。 以前は不完全な接続要求の数であったが、これを置き換えた。 不完全なソケットのキューの最大長は sysctl 関数の tcp_max_syn_backlog を用いてセットする。 syncookie が有効になっている場合、 論理的に最大長は存在せず、 sysctl 関数による設定は無視される。

backlog 引き数が /proc/sys/net/somaxconn の値よりも大きければ、 backlog の値は暗黙のうちにこの値に切り詰められる。 このファイルのデフォルト値は 128 である。 バージョン 2.4.5 以前のカーネルでは、この上限値は コード埋め込みの固定値 SOMAXCONN であり、その値は 128 であった。

bind(2) 参照。

関連項目

accept(2), bind(2), connect(2), socket(2)