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adjtimex
Langue: ja
Version: 2004-05-27 (fedora - 25/11/07)
Section: 2 (Appels système)
名前
adjtimex - カーネルの時計を調整する書式
#include <sys/timex.h>int adjtimex(struct timex *buf);
説明
Linux は David L. Mill の時計調節アルゴリズムを使用している (RFC 1305 を参照)。 システムコール adjtimex() はこのアルゴリズムの調節のパラメーターを読み取ったり、設定したりする。 この関数は timex 構造体へのポインターを受け取り、その値でカーネルのパラメーターを更新して、 同じ構造体に現在のカーネルの値を返す。 この構造体は以下のように宣言される:-
struct timex { int modes; /* mode selector */ long offset; /* time offset (usec) */ long freq; /* frequency offset (scaled ppm) */ long maxerror; /* maximum error (usec) */ long esterror; /* estimated error (usec) */ int status; /* clock command/status */ long constant; /* pll time constant */ long precision; /* clock precision (usec) (read only) */ long tolerance; /* clock frequency tolerance (ppm) (read only) */ struct timeval time; /* current time (read only) */ long tick; /* usecs between clock ticks */ };
modes フィールドは (必要に応じて) どのパラメーターを設定するか決定する。 それは以下のビット値の 0 個以上の ビット OR からなる:
-
#define ADJ_OFFSET 0x0001 /* time offset */ #define ADJ_FREQUENCY 0x0002 /* frequency offset */ #define ADJ_MAXERROR 0x0004 /* maximum time error */ #define ADJ_ESTERROR 0x0008 /* estimated time error */ #define ADJ_STATUS 0x0010 /* clock status */ #define ADJ_TIMECONST 0x0020 /* pll time constant */ #define ADJ_TICK 0x4000 /* tick value */ #define ADJ_OFFSET_SINGLESHOT 0x8001 /* old-fashioned adjtime() */
通常のユーザーは mode の値は 0 に制限されている。 スーパー・ユーザーのみが全てのパラメーターを設定できる。
返り値
成功した場合、 adjtimex() は クロックの状態を返す:-
#define TIME_OK 0 /* clock synchronized */ #define TIME_INS 1 /* insert leap second */ #define TIME_DEL 2 /* delete leap second */ #define TIME_OOP 3 /* leap second in progress */ #define TIME_BAD 4 /* clock not synchronized */
失敗した場合は adjtimex() は -1 を返し、 errno が設定される。
エラー
- EFAULT
- buf が書き込み可能なメモリを指していない。
- EINVAL
- buf.offset へ -131071 〜 +131071 の範囲以外の値を設定しようとしたか、 buf.status に上記以外の値を設定しようとしたか、 buf.tick に 900000/HZ 〜 1100000/HZ の範囲以外の値を設定しようとした。 ここで HZ はシステムのタイマー割り込みの周期である。
- EPERM
- buf.mode が 0 でなく、かつ呼び出し元が十分な特権を持っていない。 Linux では CAP_SYS_TIME ケーパビリティが必要である。
準拠
adjtimex() は Linux 特有であり、 移植を意図したプログラムで使用すべきではない。 システムクロックを調整する方法で、 移植性があるが自由度は劣る方法については adjtime(3) を参照のこと。関連項目
settimeofday(2), adjtime(3), capabilities(7)Contenus ©2006-2024 Benjamin Poulain
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