gfarm

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Langue: ja

Version: 22 August 2005 (ubuntu - 25/10/10)

Section: 3 (Bibliothèques de fonctions)

NAME

gfarm - Gfarm ネイティブ API ライブラリ

SYNOPSIS

 #include <gfarm/gfarm.h>
 

DESCRIPTION

gfarm ライブラリは,gfarm ファイルシステムや,スケジューリング 機能に対するインターフェースを提供します.このマニュアルはライブラリ の概要を記述します.各関数の詳細は,関数単位のマニュアルを参照して ください.

初期化/終了処理

gfarm_initialize(3) 関数は gfarm ライブラリの初期化に, gfarm_terminate(3) 関数は gfarm ライブラリの終了処理に用います.

ファイル入出力処理

gfs_pio_set_local(3) 関数は,並列プロセスの初期化として,自ノードのノード番号と 総ノード数の設定に用います. 既存のファイルをストリームとしてオープンするには gfs_pio_open(3) 関数を, 新規ファイルを作成してストリームとしてオープンするには gfs_pio_create(3) 関数を用います. ファイルのクローズは gfs_pio_close(3) 関数を使います. gfs_pio_set_view_index(3) 関数と gfs_pio_set_view_local(3) 関数は, 並列ファイルのアクセス方法を指定します.

gfs_pio_error(3) 関数はオープンしているストリームに関してエラーが生じているか を判別し, gfs_pio_eof(3) 関数は読み込みオープンしているストリームがファイル 末尾に達しているかを判別します. gfs_pio_seek(3) 関数は,ストリーム中の現在位置を変更します.

gfs_pio_getc(3) 関数はストリームから一文字読み込み, gfs_pio_ungetc(3) 関数は逆に読み込んだ一文字をストリームに戻します. gfs_pio_getline(3) 関数や gfs_pio_gets(3) 関数, gfs_pio_readline(3) 関数は,ストリームから一行を読み込み, gfs_pio_readdelim(3) 関数は,ストリームから指定したデリミタまでを読み込みます. gfs_pio_read(3) 関数は,ストリームから指定したバイト数だけ読み込みます.

gfs_pio_putc(3) 関数はストリームへ一文字書きだし, gfs_pio_putline(3) 関数や gfs_pio_puts(3) 関数はストリームへ一行書きだします. gfs_pio_write(3) 関数は,ストリームへ指定したバイト数だけ書き込みます. gfs_pio_flush(3) 関数や, gfs_pio_sync(3) 関数, gfs_pio_datasync(3) 関数は,バッファリングしているデータを記憶装置に書き出します. gfs_pio_truncate(3) 関数は,ファイルのサイズを変更します.

ディレクトリアクセス

gfs_chdir(3) 関数は,カレント作業ディレクトリを変更します. gfs_realpath(3) 関数は,引数のフルパス名を返します.

gfs_opendir(3) 関数でディレクトリをオープンすると, gfs_readdir(3) 関数で,そのディレクトリを構成するエントリを得ることが できます.オープンしたディレクトリへのアクセスは, gfs_closedir(3) 関数で終了します.

gfs_glob_init(3) 関数で初期化した gfs_glob_t を gfs_glob(3) 関数に渡すことで,ワイルドカードの展開を行うことが できます. 利用が終わったら,この領域は gfs_glob_free(3) 関数で開放します. gfs_glob_add(3) 関数は,gfs_glob_t にエントリを追加するのに用います.

ファイル/ディレクトリ操作

gfs_chmod(3) 関数でファイルのモードを変更し, gfs_utimes(3) 関数でファイルの更新時刻とアクセス時刻を変更します.

gfs_mkdir(3) 関数はディレクトリを作成し, gfs_rmdir(3) 関数はディレクトリを削除します. gfs_unlink(3) 関数はファイルを削除し, gfs_unlink_section(3) 関数は並列ファイルを構成するフラグメントを削除します. gfs_rename(3) 関数はディレクトリやファイルを改名します.

gfs_stat(3) 関数は指定したファイルあるいはディレクトリのサイズや 更新時刻などの情報を返します. この関数が返した gfs_stat 構造体は gfs_stat_free(3) 関数を用いて解放する必要があります.

ユーティリティ関数

gfarm_hostlist_read(3) 関数, gfarm_import_fragment_config_read(3) 関数,および gfarm_import_fragment_size_alloc(3) 関数は,並列ファイルをフラグメント化して登録する際に 使うユーティリティ関数です.利用方法の例は gfimport_text(1) コマンドや gfimport_fixed(1) コマンドの ソースを参照してください.

文字列配列操作ユーティリティ

文字列配列を表す gfarm_stringlist 型の変数は, gfarm_stringlist_init(3) 関数で初期化し, gfarm_stringlist_add(3) 関数で文字列を一つ追加し, gfarm_stringlist_cat(3) 関数で文字列を複数追加し, gfarm_stringlist_free(3) 関数で解放することができます. 文字列配列の各要素文字列には gfarm_stringlist_elem(3) 関数あるいは GFARM_STRINGLIST_ELEM() マクロでアクセスすることができます. また,文字列配列を構成する文字列の数は gfarm_stringlist_length(3) 関数で得ることができます.

gfarm_strings_free_deeply(3) 関数は,文字列配列およびそれを構成する各文字列に対して 標準ライブラリ関数の free() を呼び出して解放します.

文字列配列操作ユーティリティマクロ

GFARM_STRINGLIST_ELEM(list, i)
gfarm_stringlist 型の list 引数が表す文字列配列の i 番目の要素を 表すマクロです.このマクロは左辺値として使えます. 値として評価した場合には gfarm_stringlist_elem(3) 関数と同一の結果を返します.
GFARM_STRINGLIST_STRARRAY(list)
gfarm_stringlist 型の list 引数が 表す文字列配列の先頭要素へのポインタを返します. 返り値は,文字へのポインタへのポインタとなります.

内部関数

gfarm_url_program_register(3) 関数, gfarm_url_hosts_schedule(3) 関数, gfarm_url_fragments_replicate(3) 関数, gfarm_url_program_deliver(3) 関数, gfarm_url_section_replicate_from_to(3) 関数,および gfarm_url_section_replicate_to(3) 関数は,gfarm が内部的に利用している関数です. 歴史的理由でマニュアルも提供されていますが,将来仕様が変更される 可能性があります.