inet_ntop

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Langue: ja

Version: 2000-12-18 (fedora - 25/11/07)

Section: 3 (Bibliothèques de fonctions)

名前

inet_ntop - ネットワークアドレス構造体を、そのアドレスを表す文字列に変換する

書式

 #include <sys/types.h>
 #include <sys/socket.h>
 #include <arpa/inet.h>
 
 const char *inet_ntop(int af, const void *src,
                       char *dst, socklen_t cnt);
 
 

説明

この関数は af アドレスファミリーのネットワークアドレス構造体 src を文字列に変換し、文字バッファ dst (長さ cnt バイト) にコピーする。

inet_ntop(3) は inet_ntoa(3) 関数を拡張して複数のアドレスファミリーを扱えるようにしたものである。 今後は inet_ntoa(3) は使わず、 inet_ntop(3) を使うようにすると良いだろう。 現在サポートされているアドレスファミリーは以下の通り:

AF_INET
この場合 srcstruct in_addr (ネットワークバイトオーダー形式) へのポインタとみなされ、 この構造体の内容が IPv4 ネットワークアドレスの ドット区切り 4 分割形式 "ddd.ddd.ddd.ddd" に変換される。 バッファ dst は少なくとも INET_ADDRSTRLEN バイトの長さを持たなければならない。
AF_INET6
この場合 srcstruct in6_addr (ネットワークバイトオーダー形式) へのポインタとみなされ、 この構造体の内容が、 (このアドレスに対してもっとも適切な) IPv6 ネットワークアドレスの表示形式に変換される。 バッファ dst は少なくとも INET6_ADDRSTRLEN バイトの長さを持たなければならない。

返り値

inet_ntop() は dst への (NULL でない) ポインタを返す。 エラーが起こると NULL を返し、 af がサポートされているアドレスファミリーでない場合には errnoEAFNOSUPPORT を、 変換されたアドレス文字列が cnt で与えられた dst のサイズを越えている場合には errnoENOSPC を代入する。

準拠

POSIX.1-2001. RFC 2553 では最後のパラメータ cnt のプロトタイプを size_t 型と定義している。多くのシステムでは RFC 2553 にしたがっている。 glibc 2.0 と 2.1 では size_t だが、 glibc 2.2 では socklen_t となっている。

バグ

AF_INET6 は IPv6 にマップされた IPv4 アドレスを IPv6 形式に変換してしまう。

関連項目

inet_pton(3)