pts

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Langue: ja

Version: 2002-10-09 (fedora - 25/11/07)

Autres sections - même nom

Section: 4 (Pilotes et protocoles réseau)

名前

ptmx and pts - 擬似端末のマスタとスレーブ

説明

ファイル /dev/ptmx は、メジャーナンバー (major number) 5、 マイナーナンバー (minor number) 2 を持つキャラクタ・ファイルであり、 通常、モードは 0666 で、所有者.グループは root.root である。 このファイルは、擬似端末 (pseudo-terminal) のマスタとスレーブの ペアを作成するために使用される。

プロセスが /dev/ptmx をオープンすると、そのプロセスには 擬似端末マスタ (pseudo-terminal master; PTM) へのファイル・ ディスクリプタが返され、 /dev/pts ディレクトリに擬似端末スレーブ (pseudo-terminal slave; PTS) デバイスが作成される。 /dev/ptmx をオープンして得られるファイル・ディスクリプタは それぞれ独立の PTM であり、対応する PTS を各々持つ。 PTS のパス名は、PTM のファイル・ディスクリプタを ptsname(3) に渡すと知ることができる。

擬似端末スレーブをオープンする前に、必ず、マスタのファイル・ディスクリプタを 引き数として grantpt(3) と unlockpt(3) を呼び出さなければならない。

擬似端末のマスタとスレーブの両方がオープンされた後は、スレーブは、 プロセスに対して、実端末 (real terminal) と全く同じインタフェースを提供する。

スレーブに書かれたデータはマスタ・ディスクリプタに対する入力として扱われ、 マスタに書かれたデータはスレーブに対する入力として扱われる。

実例をあげると、擬似端末は xterm(1) のような端末エミュレータを実装するのに使用されている。 端末エミュレータでは、擬似端末のマスタから読み込まれたデータは、 アプリケーションにとって実端末のデータと全く同じもののように見える。 また、 sshd(8) のようなリモート・ログイン用のプログラムの実装では、 擬似端末マスタから読み込まれたデータは、ネットワークを経由して、 端末や端末エミュレータに接続されているクライアント・プログラムに送信される。

擬似端末は、 (su(8) や passwd(8) のような) 通常はパイプからの入力を拒否するプログラムに、 入力を送信するためにも使用できる。

ファイル

/dev/ptmx, /dev/pts/*

備考

(Unix98 pty naming と呼ばれる) 上記の機能の Linux でのサポートは、 通常 /dev/pts にマウントされるはずの devpts ファイルシステムを通して実現されている、

この Unix98 スキームが導入される前は、マスタ擬似端末は /dev/ptyp0, ... 、スレーブ擬似端末は /dev/ttyp0, ... と呼ばれており、あらかじめたくさんのデバイス・ノードを割り当てて おく必要があった。

関連項目

getpt(3), grantpt(3), ptsname(3), unlockpt(3), pty(7)