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times
Langue: ja
Version: 2002-06-14 (fedora - 25/11/07)
Section: 2 (Appels système)
名前
times - プロセス時間を取得する書式
#include <sys/times.h>clock_t times(struct tms *buf);
説明
times() は現在のプロセス時間を buf が指している struct tms に格納する。 struct tms は <sys/times.h> で以下のように定義されている:struct tms { clock_t tms_utime; /* user time */ clock_t tms_stime; /* system time */ clock_t tms_cutime; /* user time of children */ clock_t tms_cstime; /* system time of children */ };
tms_utime フィールドは、呼び出したプロセスが命令を実行するのに消費した CPU 時間である。 tms_stime フィールドは、呼び出したプロセスのために実行されたタスクで、 システムが消費した CPU 時間である。 tms_cutime フィールドは、 終了を待っている全ての子プロセスの tms_utime と tms_cutime の合計である。 tms_cstime フィールドは、 終了を待っている全ての子プロセスの tms_stime と tms_cstime の合計である。
終了する子(及びその子孫)プロセスの時間は wait(2) や waitpid(2) がプロセス ID を返した瞬間に加算される。 つまり、子がまだ終了を待っていない状態では 孫プロセスの時間は決して現れない。
全ての時間はクロック数で返される。
返り値
times() は過去のある時点から経過したクロック数 (clock tick) を返す。 Linux 2.4 とそれ以前のバージョンでは、この「ある時点」とは システムが起動した瞬間である。 Linux 2.6 からは、この「ある時点」はシステム起動時刻の (2^32/HZ) - 300 (およそ 4億2900万) 秒前となる。 この返り値は clock_t 型が取り得る範囲からオーバーフローするかもしれない。 エラーの場合、(clock_t) -1 が返され、 errno が適切に設定される。準拠
SVr4, 4.3BSD, POSIX.1-2001.注意
一秒あたりのクロック数は- sysconf(_SC_CLK_TCK);
Linux 2.6.9 より前のバージョンでは、 SIGCHLD を SIG_IGN に設定すると 終了した子プロセスの回数は 自動的に tms_cstime と tms_cutime フィールドに含まれる。 しかし、POSIX.1-2001 では、この動作は呼び出し元が wait(2) 関数群で子プロセスを待った場合にのみ起きるべきだとしている。 標準とは異なるこの動作は Linux 2.6.9 以降で修正されている。
Linux では、 buf 引数に NULL を指定することができ、その場合は times() は単に関数の結果を返す。 しかし、POSIX はこの振る舞いは規定されておらず、 その他のほとんどの Unix 実装は buf の値として非 NULL の値を要求する。
clock(3) は clock_t 型の値を返し、これはクロック数ではなく CLOCKS_PER_SEC が単位である点に注意すること。
古いシステムでは一秒あたりのクロック数は HZ 変数で与えられる。
歴史
SVr1-3 では long を返し、構造体のメンバに time_t 型を使っていたが、紀元からの秒数ではなくクロック数を格納していた。 V7 では構造体のメンバに long 型を使っていた。まだ time_t 型がなかったからである。関連項目
time(1), getrusage(2), wait(2), clock(3), sysconf(3), time(7)Contenus ©2006-2023 Benjamin Poulain
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